2020年12月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
座禅草 山田信子
(鳥取県)
式紙

雪の残る中、顔を出し、春を告げる座禅草。
お坊さんが座禅を組む姿に似ていることが名前の由来です。
春の訪れにぴったりの暖かみのある色合いで、
白い背景に赤い花が映える作品です。

【使用和紙】
@ベージュとくすんだ淡い黄緑のむら染めうす紙
Aくすんだ緑のむら染めうす紙
B緑と明るい緑の折染め厚紙
C赤と暗い赤の折り染め厚紙
D赤と暗い赤の折り染めうす紙
Eクリーム色と茶色の絞り染め厚紙
Fベージュの無地厚紙
G赤系雪しずく染めうす紙
H淡いピンクのむら染めうす紙
I未晒桑紙
トレーシングペーパー
 
― 座禅草について  ―
赤いだるまのようなものは、「仏炎苞-ぶつえんほう」と言います。
そして内側のクリーム色の楕円形のものは「肉穂花序-にくすいかじょ」と言い、
花はその周りに付いた粒状のものです。

【地面】
地面となる位置に@を、その上からAを貼ります。
IEで土の雰囲気を出します。

【手前の座禅草】
大きな座禅草は下記のA/B 2通りの貼り方が出来ます。

《Aの方法》 トレーシングペーパーを使用します。
Cの紙、染めの明るい赤を上部に、暗い赤を根元にくる様にし、
仏炎苞のシルエット全体をとり、貼ります。
次に染めを逆にして空洞の部分(ハート型)を貼ります。
染めの色が足りない場合はDを重ね、奥行きを出してください。
Eで肉穂花序を貼ります。

《Bの方法》 トレーシングペーパーを使用します。
Cで仏炎苞のシエットを2枚取ります。
(ア:明るい赤が上部で暗い赤が根元のもの。イ:その逆のもの。)
イ:の中央をハート型にくり抜きます。(枠を後ほど使用します。)
ア:を下地として貼ります。
染めの色が足りない場合はDを重ね、奥行きを出してください。
Eで肉穂花序を貼ります。イ:でとった枠を下地に重ねて貼ります。
以下、A/B共通
花はFを鉄筆等の先端で小さくひきちぎります。
仏炎苞の縁をAGHで色付けします。
 
【奥の座禅草】
Cの明るい赤の部分でシルエットを貼り、
Cの暗い赤の部分やDで中の空洞を貼ります。
背中合わせになった部分の陰はD、肉穂花序はEです。

【葉】
Bで貼ります。右下の小さい葉はAで貼ります。

 

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。