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①厚紙 赤の無地
②厚紙 赤とボルドーの折り染め
③厚紙 焦げ茶の無地
④厚紙 オレンジの無地
⑤厚紙 青緑の無地
⑥厚紙 白10匁
⑦厚紙 濃い青紫の無地
⑧厚紙 白4匁(写し紙)
⑨薄紙 白 (写し紙)
⑩落水紙 白の格子
式紙:特別金潜
※式紙は1枚のみです。
手本写真のタテ・ヨコどちらかお好きな構図のものを
制作してください。
掲示板ではタテ構図を例にしています。
2026年は丙午です。
『丙(ひのえ)』は、陽の火で「燃え盛る太陽」。
『午(うま)』は、陽の火であり「夏の盛り」「馬」。
どちらも陽の火を表しています。
丙と午の組み合わせで火の性質が重なり、
非常に強いエネルギーと情熱、独立心を持つとされます。
人形浄瑠璃では「八百屋お七」の物語が有名です。
江戸時代、恋焦がれるあまり八百屋お七が家に
火をつけたという伝説があります。
午は十二支の七番目にあたり、
お七の名前と重なります。
今回の絵柄は、赤兎馬をイメージして作りました。
赤兎馬は、三国志演義の中で登場する中国の古代の名馬で、
「一日に千里を走る」と称されるほどの
速さと持久力を持った伝説的な馬です。
董卓→呂布→曹操→関羽と名将に乗り継がれ、
「英雄の乗る馬=縁起が良い」とされています。
馬は、力強い前進力から勝負運・出世運、
神様の乗り物として神聖な存在、
荷物を運ぶイメージから交通安全・旅の安全、
そして「ウマくいく」という言葉に繋がり
幸運全般をもたらす縁起物です。
また、北欧では「ダーラナホース」という赤い馬も
幸運を呼ぶ縁起物で有名です。
【下準備】
全体の位置を決めます。しっぽ、
蹄の位置等に印をつけておきます。
【全体】
全体を①で取ります。
①で写し取りにくい場合は写し紙⑧か⑨を使ってください。
細かな脚が取れない場合は関節までを取り、
細い脚を別で取って繋げます。
目鼻口や装飾、
図の【奥の脚】の付け根(太線の位置)を描きこんでおきます。
下準備で取っておいた位置に合わせて貼ります。
【奥の脚】
図を参照し、
②の染め分け部分を使い、
陰をボルドーにして先ほど取った①に重ねます。
胴体と接する部分(図の太線)は鉄筆などでしっかりと線を出します。
関節辺りでちぎり、①と馴染ませます。

【仕上げ】
陰や鼻先に②のボルドー部分をちぎります。
③で鼻、口、目を取り、目のハイライトは④です。
鉄筆の先でちぎり、丸い形に整えます。
③でタテガミとしっぽを取ります。
青緑の綱は⑤をハサミで細く取ります。
留め具は④、背中の布に⑦。布の模様に⑩です。
⑥で綱の房を取ります。※動きを出すために角度をつけます。
④で留め具です。
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